終戦記念日に想ふ。
小泉さんの参拝ってのは、今更、心を乱されることはありませんでした。
この人はこういう人なんだって分かってたし。
ただ、一点だけ申し上げるとすれば、彼は、知覧の特攻隊基地にあった、特攻隊員の遺書を読んで甚く感動したとのことだけれど、ではなぜ、特攻隊員たちは、その遺書を書かなくてはならなかったのか?
そんな非人道的な作戦を遂行してまで戦い続ける理由があったのだろうか?
考えるべきは、そこだと思うのだけれど、どうなんだろう?
私が靖国を嫌いな理由の中でも、大きな理由のひとつは『避けようの無い』という言葉を隠れ蓑に、正当な戦争であったと主張しようとしていること。
そもそも私は、すべての戦争を否定しているワケだけれども、中でも、どんなに理由を並べてみても、350万とも言われる戦死者、そして、一般人を含めれば1000万人を超えるとも言われる犠牲者をだしてしまった第二次世界大戦は、国策として、間違えなく大失政ですよね?
たとえ米英の植民地と化したとしても、この数字の1割ほどの犠牲者は出なかったのではないかと思うのだけれど。
終戦記念日に思うことは、二度と戦争を起こさないという誓い。
それだけで構わないと、私は思うのだけれど。
それこそが、心ならずも散っていった方々への、一番の供養になると、私は信じています。