広島地裁の判決を支持します。
近年、厳罰を極刑をと叫ぶ声が聞こえてくることが、とても増えたような気がします。
たとえば、今日のこの記事。
両親の思い届かず、ヤギ被告に無期…広島小1女児殺害 (読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060704-00000007-yom-soci
あまりにも被害者側にたちすぎた記事というのは、どうなんだろう?
また、同じ罪を犯した人間が、同じような反省の念を示すのならば、そこに、あまりにも大きな量刑の差が存在しては絶対にならないと思います。
被害者の行動によって、量刑が左右されてしまうことなどは、殊更です。
そんな中で、世論の逆風を覚悟で出されたのであろう、広島地裁のこの判決は、とても冷静な判決だったと思います。
被害者が犯人を殺してやりたいと思う気持ちはもっともだと思います。
けれど、それをぶつけるならば、司法の場ではなく、立法の場であるべきです。
日本が、罪刑法定主義を掲げる法治国家である以上、遺族感情が判決に大きな影響を及ぼすということは、やはり、許されるべきではないと思うんだよなぁ・・・悔しいんだけども、私も。