権力の二重構造?

http://keiba.yahoo.co.jp/hl?c=horse&a=20041123-00000000-dal-spo
 
 まあ、今に始まったことではないけれど、コスモバルクへの『オーナーサイドの要望』が多いこと多いこと・・・。
 馬の所有者なのは間違えないと思うけど、あんまり調教師に口出しをするのは、好感が持てないです。
 確かに、岡田さんは馬を扱うプロなんだろうけれども、決して調教師ではないだけに。。。と思うんですよね。
 最近、藤澤和雄先生の本を読んだんですけれども、その中で、シンボリルドルフをめぐる、野平祐二調教師と、オーナーの和田さんの関係を『ひとりの女性をふたりの男が好きになってしまったようなものだった』と語られていたんですね。
 ルドルフは、レースの14日前に入厩するのが慣例だったそうで、14日前までは、牧場で和田さんが、それ以降は、厩舎で野平先生が、それぞれ調教をつけていらしたんだそうです。
 ただ、今回の話は、それとはケースが違うよなぁ。。。と。
 ルドルフのケースでは、14日前を境にして、お互いにお互いを尊重していたと、藤澤先生はおっしゃっているんです。
 それに比べてバルクの場合は、完全に岡田氏が田部先生を支配しているというか……。
 外厩制度というのは、まだ始まったばかりの制度ですから、問題はあって当然だと思います。
 けれど、調教師の資格を持たない人が、調教師を凌駕する権限を安易に手に入れることが出来てしまうという「だけ」の制度なのだとしたら。。。???
 調教師気取りの馬主が増えることも問題だと思うんですが、同時に、管理馬を安易に手放してしまう調教師にも疑問を覚えます。
 ことは、競馬の根幹を揺るがしかねない問題なだけに、その運用には慎重であって欲しいと思うところです。
 少なくともJRAには導入されないで欲しいなぁ・・・。